
今日の本は日本の小説です。
現実にはない、不思議なゲームに参加することになった大学生たちのお話。長編ですが、面白くてあっという間に読めちゃいますよ
今日は【鴨川ホルモー】をおすすめしたい。
ホルモンじゃないよ、ホルモーね。
ホルモーっていうのは、オニという存在を使って戦うかなり特殊なゲームの名前。
このホルモーに参加することになった大学生の、仲間との友情と恋のお話がこの【鴨川ホルモー】です。
ジャンルでいったらファンタジーになるんだと思うけど、主人公の男の子が語る形なので読みやすいし、基本は私たちと同じ世界をベースにしているので、すっと入っていけると思う。
ちょっと特殊なゲームのホルモーに振り回されながらも、友情と恋に頑張る普通の男の子のお話だよ。
【鴨川ホルモー】のご紹介
【鴨川ホルモー】のデータ
【鴨川ホルモー】は直木賞を受賞された万城目学(まきめまなぶ)さんのデビュー作。
(ちなみに、直木賞を受賞された本は【プリンセス・トヨトミ】という本ね)
この本は映画にもなっているし、万城目学さんの本は他にも【鹿男あおによし】とか【バベル九朔】とか、映画やドラマになっている本も多いから聞いたことあるかもしれない。
主人公の男の子の一人称で語られるお話だから、友達の言葉を聞いているみたいにすいすい読めると思うよ。
【鴨川ホルモー】の世界
日本の古都・京都を舞台にした大学生たちの恋と友情とホルモーの話。
恋と友情にホルモーが加わると、それはまた何とも言えない世界になっちゃうんだ。
うん、わかるよ、ホルモーって何?ってことよね。
そのホルモーってなんなのかってことなんだけど、説明がとてつもなく難しい。
頑張って説明するならばホルモーっていうのは、オニという存在を使って戦うゲームのこと。
オニって何よって話だけど、まあ聞いてね。
ホルモーに参加できるのは選ばれた人しかできない。
この選ばれたってところがポイントでね。
選ぶのは人間じゃないんだよ。
選ぶのは、オニなんだ。
オニ=鬼、ね。
鬼ときいて思い浮かべる、いわゆる角が生えてたり、色が赤だったり青だったりみたいな鬼ではないのよ。
ちいさな顔のない小人みたいな存在なのね。
一般的な鬼とは違うから、鬼とは言わずにオニ、と表記するんだけどね。
で、このオニは一人につき100体使うことができる。
オニを使う人が10人一組のチームになってお互いのオニをぶつけ合って戦うんだけど、人と人が直接ぶつかり合うことは禁止されているから、あくまで戦うのはオニたち。
オニたちがぶつかり合って戦って、動けなくなってしまったら負け。
だからこのオニたちをどう統率していくか、全体としてどう指揮をとっていくかで勝敗が決まる。
そんなゲーム「ホルモー」に参加することになった大学生たちが、チームを組んで戦う中で起こる恋と友情の話が【鴨川ホルモー】の世界です。
一途な恋心と、意外な絆が結ばれる友情と、そしてホルモーの勝敗をめぐる攻防。
これらが絡み合って一つになる、不思議なお話だよ。
恋と友情とホルモーと
どうしてもホルモーというゲームについて話してしまうことが多くなるけど、この本の好きなところはそこだけじゃないんだ。
ホルモーは面白そうだし、やってみたいと思ったりもする。
オニについても、もっと知りたいしね。
でも、この本で私が好きなのは、主人公の男の子の気持ちが書かれているところ。
主人公はね、ホルモーを一緒にするチームメイトの中に、とても好きな人ができる。
その人に素敵な自分を見せたくて、いろいろ考えるし、ホルモーの練習も本番も頑張る。
好きな人に情けない姿を見せたくないともがいたりもする。
そんな自分を応援してくれたり心配してくれたりする仲間がいてくれる。
仲間の気持ちに応えたいと思う気持ちがわいてくる。
ね、ホルモーをしていく中で、これだけの気持ちが湧き上がってくるんだよ。
そしてその気持ちに主人公の男の子は向き合う時もあれば、逃げちゃう時もある。
逃げちゃうっていうところ、とっても人間くさくて好きなんだよね。
逃げちゃダメなんだけど、人間だもの。
逃げたくなる時もあるじゃない。
ずっと逃げ続けたいと思う主人公に対して、逃げるのもいいけど一緒に戦うよって言ってくれる仲間がいる。
背中を押してくれた仲間に応えたくて、主人公は逃げるのを辞めて自分の気持ちと向き合う。
人を思う気持ちが、前に進む力をくれるってこと。
そういった気持ちが、またホルモーのゲームの勝敗を左右したりして。
特殊なゲームのホルモーに隠れがちだけど、結局、ゲームをするのは人なんだよね。
恋と友情とホルモーは、人と人との間に発生するいろんな気持ちを改めて感じさせてくれるんだなって思うんだよ。
友情と恋とホルモーの話【鴨川ホルモー】


ホルモーという不思議なゲームの存在が面白い【鴨川ホルモー】
だけど、友情と恋のお話でもある。
ホルモーやオニという存在だけをピックアップしてしまうと、現実とかけ離れているようにみえるけどこの本では友情と恋もしっかり書かれているからね。
大人になってしまった私にはとても懐かしく感じる話だし、これから大人になる君たちにはこんなに気持ちになることがあるんだと思えるようなお話だと思うよ。
ホルモーを楽しむと同時に、友情と恋についても楽しんでみてね。
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